時を放浪

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「事件」から見える政治体制

数ある「日本の未解決事件」その中でも最も謎に包まれた事件があります。戦後の日本で起きた戦後最大の未解決事件

 

下山事件

 

他殺なのか、自殺なのか何も解明されないまま時代の闇に葬られたこの事件。不可解な点が多いこの事件。今回はこの下山事件から見える当時の日本の政治を見ていきたいと思います。

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下山事件

1949年7月5日に日本国有鉄道国鉄)総裁下山定則が消息を絶ち、翌日午前1時20分頃、轢死体として発見されました。警察庁は自殺を発表しましたが、不可解な点が多いことから、他殺説も唱えられました。自宅から本社に向け出勤している時、下山総裁は「三越に向かってくれ」と言います。そのあと三越に向かった下山総裁は運転手に向かい「5分で戻る」という言葉を残し、そのまま消息を絶ちます。

 

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下山さんです。

この事件には、たくさんの陰謀論が存在しますが今回僕が書くのはGHQによる殺害」この仮説を話していこうと思います。この中にそこから見える当時の政治、経済も話していこうと思います。

 

②そもそも

遅くなったんですが、僕がこれにはまった理由は1つの漫画が始まりです。20世紀少年の漫画などを書いた浦沢直樹さん。浦沢さんが書いた「ビリーバット」という漫画があります。その中のシーンに出てくるんですね。これがきっかけです笑

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これ本当にオススメです。めちゃくちゃ難しいんですけど本当に面白い

 ③日本弱体化

 まず、この話で絶対に書かせることができない存在。それがGHQです。アメリカを中心とする連合国軍総司令部は日本の弱体化、つまりは軍事国から民主化、非軍事化を進めていきます。これにより戦時中に利益を得た財閥の解体、縦社会の命令系統の崩壊、皇族の縮小など、多くの政策を行っていきます。GHQの政策により日本人は洗脳されていきました。つまりはマインドコントロールです。憲法を変えずに日本を変えていったんです。日本はGHQのマインドコントロールによって牙を抜かれ戦争から離れていきました。

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④大量リストラ

GHQが日本に来て4年後。国鉄で総裁に就任した下山に向けてGHQがある通告をします。「大量のリストラ」です。なぜ、国鉄は大量のリストラをする理由があったんでしょうか。そもそも国鉄が発足したのがサンフランシスコ条約で日本が主権を回復する前なので、GHQの統治化でした。日本は戦後の混乱期で、旧満州や朝鮮で働いていた鉄道関係者や、復員した軍人などバカにならない人数を受け入れていました。そうなると人件費が倍以上に膨らみますよね。それと同時に当時の内閣であった吉田茂内閣はアメリカからインフレ抑制のの勧告受け、「行政機関職員定員法」を設けす。つまり国営だったためにこの法に基づき大量のリストラが行われました。解雇通告された人数は9万人とも言われています。

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国鉄の本社です。

 

⑤日本に対する警告

ここまで話してきたら、下山総裁が殺されたのは「大量のリストラ」に対する他殺と考えますか?しかし今回の話で忘れてはいけないのがGHQでは彼らが日本の民主化を進めていく上で何を見つめていたのか。それは朝鮮戦争です。

 

話を変えます。太平洋戦争アメリカの狙いって何ですか?実際戦争の目的と聞かれたら答えられる人は少ないと思います。アメリカの目的はアジア大陸の進出です。中国で一儲けしたかったんです。しかし当時中国の土地の中で領土を持っていたのは日本です。つまり日本が邪魔で仕方なかったんですね。大陸に進出する上でも大事になってくるのが日本だったんです。

 

日本をGHQが支配し、見据えていたのは朝鮮戦争それに備えてGHQ国鉄の改革を急いでいたんです。それによって行われたのが「大量のリストラ」でした。しかしこれに反対したのが労働組合。あいつでストライキが起こったんです。しかも労働組合だけではありません。GHQを目の敵にしていて勢力が強い組織なんてたくさんあります。ここからは憶測ですが、それに対してGHQは彼らに対して恐怖心を煽る陽動作戦んの一環として行われたのが「下山事件」だったんではないんでしょうか?

正直誰が総裁になろうとGHQからしたらただの操り人形なので誰でも構わなかったんでしょうね。それを思うのも下山総裁は、総裁に就いてから1ヶ月しか経っていない時に事件が起きました。

 

⑥まとめ

ここまで書いてきて、今の政治体制があるのはGHQが行ってきた政策の名残。マインドコントロールによって日本は民主化していった。「下山事件」を読み取っていくとGHQが出てくると思いましたか?事件などの出来事一つで、当時の日本の政治体制や経済状況は分かってしまうんです。

 

ちなみに今回書いた「GHQによる殺害説」は松本清張の「日本の黒い霧」を読んで自分なりに言葉に変えて書いてみました。もし気になる人がいたら読んでみてください!

 

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